帰宅したらすぐ、石けんでしっかり手を洗いましょう。調理の前後、食事の前にも忘れずに。うがいはのどの乾燥を防ぎます。緑茶に含まれるカテキンは殺菌効果があり、さらにカテキンとテアニンという成分がインフルエンザの発症を減少させるというデータがあるので、緑茶でうがいをしたり、飲んだりするのもおすすめです。
人が多い場所では感染の機会が増えるので、不要・不急の外出は控えましょう。
インフルエンザにかかりやすいお子様、かかった場合に重くなりやすいご高齢の方、仕事が忙しくて休めないという方は、予防接種を受けておくと安心。発症率を下げるとともに、たとえかかっても症状が重くなるのを防いでくれます。接種の効果が出るまで2週間程度かかるので、11月までに接種を終えておくとよいでしょう。高齢者の接種費用を一部助成する自治体もあるので、お住まいの自治体にご確認ください。
免疫力が弱っていると感染しやすくなり、また、感染した時に症状が重くなるおそれがあります。ふだんからバランスのよい食事と十分な睡眠を心がけ、免疫力を高めましょう。
乾燥するとウイルスの活動が活発になり、また、のどの粘膜が乾くと免疫力が低下するので、加湿器などで湿度を50~60%に保つと効果的。
インフルエンザかもしれないと思ったら、すぐ医療機関を受診しましょう。発症して48時間以内なら、抗インフルエンザ薬で症状の長期化や悪化を防ぐことが期待できます。
鼻、口、あごを、すき間のないようにマスクで覆いましょう。もしもマスクがなく、くしゃみやせきをする場合は、ティッシュで鼻と口を押さえ、人から離れてください。使ったティッシュ、マスクはすぐにふた付きのゴミ箱へ。くしゃみやせきを手で押さえてしまったら、すぐに手洗いを。
〈監修〉植地 貴弘さん/杏林大学医学部付属病院勤務