うつ病は、特別な人がかかる、特別な病気ではありません。そのため、「心の風邪」と呼ばれることもあります。早めに治療すれば悪化を防ぐことができるので、うつ病のサインに気付いたら、医療機関を受診することが大切です。
下図の9つの症状のうち、 のどちらかを含めて複数の症状が、2週間以上、ほとんど毎日続いている場合、うつ病の疑いがあります。
※このチェックはあくまで目安であり、しっかりとトレーニングを受けた精神科の医師の診断に代わるものではありません。心や体の状態に不安がある方は、医療機関を受診してください。

うつ病の治療は近年大きく変化し、以前と比べ、安全で副作用が少ない薬が多くなってきました。そのため、あまりトレーニングを受けていない医師が、気軽に抗うつ薬を処方できるようになりました。場合によっては、心療内科を名乗って治療に難渋するなど、トラブルになったケースも多く報告されています。トレーニングを受けた医師の多くは、精神保健指定医です。医師との相性は人それぞれですが、クリニックを探す際には、精神保健指定医を受診するのもよいかもしれません。
監修:杏林大学医学部付属病院医師 植地 貴弘さん